2026-09-17
空き家の解体前の片付け|滋賀で解体業者に頼む前に分けておく物
「実家の解体を決めた。でも家の中は、親が暮らしていたときのまま」——空き家の解体が決まったあとに、よくいただくご相談です。解体業者に家ごと任せてよいのか、先に片付けておくべきなのか、迷われる方が多い場面です。
結論から言うと、まず解体業者の見積もりで「家財(残置物)をどこまで扱ってもらえるか」を確認し、そのうえで書類・思い出の品・買取できる物を解体の前に分けて出しておくのが、後悔の少ない進め方です。建物を壊したあとでは、探し物にも査定にも戻れません。なお、相続した家で、相続人が複数いて遺産分割が済んでいない場合は、解体を決めることも家財を売る・手放すことも、相続人全員の同意を得てから進めてください。相続放棄を検討している方がいる場合は、同意の有無にかかわらず先に進めず、専門家に相談して相続の方針が決まるまで、解体も売却・廃棄も見合わせてください。
解体工事や補助金の手続きは解体業者・市町の領域なので、この記事では家財の分け方と出す順番を片付けの側からまとめます。
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解体費に家財の処分が含まれるかは、業者によって違います
家の中に残った家財(残置物)の扱いは、解体業者や契約の内容によって異なります。家財の処分まで含めて見積もる業者もあれば、工事の前に出しておくよう求める業者もあります。家財は、解体工事そのものから出る廃材とは廃棄物としての区分や処理のルールが異なるため、扱える範囲が業者ごとに違うのです。
見積もりの段階で次の点を確認しておくと、やり直しを避けやすくなります。
- 家財の処分が見積もりに含まれるか。含まれるなら、どの物までか
- 含まれない場合、いつまでに、どこまで空にしておく必要があるか
- 仏壇、エアコンや冷蔵庫などの家電、物置や納屋の中身をどう扱うか
- 残置物の扱いを、見積書や契約書に書いてもらえるか
解体の補助金を使う予定なら、着手前の申請が条件だったり、家財の処分が対象外だったりする場合があります。**片付けを始める前に、空き家のある市町の窓口で確認してください。**確認の仕方は空き家の片付けに補助金は使える?にまとめています。
解体の前に分けておく5つの物
建物を壊したあとでは取り出せない物があります。次の5つに分けてから、出す順番を決めてください。なお、相続した家の物を売る・処分する・残して解体に回す場合の前提は、3の後半と「相続した家を解体するときは」で説明しています。
1. 書類・貴重品を最初に
権利書(登記識別情報)、固定資産税の納税通知書、建物の図面、通帳や印鑑、保険証券。家がなくなったあとも、土地の売却や相続の手続きで必要になることがあります。解体後は探しに戻れないので、最初に確保します。相続した家なら、持ち出す前の状態を写真とメモに残し、ほかの相続人にも共有しておきます。
2. 思い出の品と仏壇
写真・アルバム、手紙、位牌や遺影。残す物を家族で決める時間は、解体の日が近づくほど取りにくくなります。
仏壇は、手放す前に宗派や地域に合わせた法要(閉眼供養など)を行うのが一般的です。滋賀には国の伝統的工芸品「彦根仏壇」の産地があり、立派な仏壇が残る実家もあります。解体業者が仏壇を扱うかどうかも業者によるので、早めに菩提寺に相談し、見積もりの段階で扱いを確かめておきます。進め方は仏壇・神棚・人形の処分はどうする?にまとめています。カタクルは供養そのものは行いません。
3. 買取できる物は壊す前に査定へ
納屋や蔵の古い工具・農機具、掛け軸や茶道具、箱入りの贈答品、カメラや時計。長く住まれた家ほど、値が付きうる物が混ざっています。見積もりに含めた家財は処分する前提で扱われるのが一般的なので、売れそうな物は先に分けて査定に出すほうが、費用の負担を抑えることにつながります。品目ごとの見方は滋賀の実家に残った古い工具・農機具、処分の前に査定をなどで説明しています。
遺産分割前の相続財産なら、査定は先に進められますが、売る・手放すのは相続人全員の同意を得てから。相続放棄を検討している方がいる場合は、専門家に相談して方針が決まるまで見合わせてください(後述)。
4. 処分する物は空き家のある市町のルールで
処分する物は、空き家のある市町の分別ルールで出します。いま住んでいる市町とはルールが違うことが多く、粗大ごみは予約から収集まで日数がかかる場合もあるので、解体の日から逆算して動きます。
- **エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)**は家電リサイクル法の対象で、市町の粗大ごみとしては出せないのが一般的です。購入した販売店に相談するか、空き家のある市町の案内で出し方を確認します。リサイクル料金がかかり、エアコンの取り外しには専門の作業が要ります
- 灯油・ガスボンベ・消火器・農薬や塗料などは、市町で収集しない物があります。空き家のある市町の案内で出し方を確認してください
処分が必要な物については、空き家のある市町のルールに沿った排出方法や、その市町の許可・委託を受けた業者への依頼をご案内します(いま住んでいる市町ではなく、空き家のある市町のルールになります)。カタクルが古物商許可のみを根拠に、許可範囲外の家庭ごみや廃棄物を自社で収集・処分することはありません。
「無料で引き取ります」と声をかけ、積み込んだあとで高額を請求するトラブルも報告されています。その場では頼まないでください。
5. 残してよい物は業者と決めた範囲だけ
解体業者と「残したままでよい」と決めた物は、残したまま工事に進めます。ただ、口頭の約束だけだと、工事の直前に「これは出しておいてほしい」と言われることがあります。残す範囲は、見積書や契約書に書いてもらってから決めてください。
📷 【解体日が決まっていても、まずは写真から】 空き家のある市町と、解体の予定時期をお知らせください。出しておきたい物の目安と、片付けの段取りをご案内します。 写真でのご案内は概算です。正式な査定金額は、現物を対面で確認してからお伝えします。 → LINEで写真を送る
解体の日から逆算する段取り
相続した家の場合は、1に入る前に、次の章「相続した家を解体するときは」を確認してください。
- 見積もりで残置物の扱いを確認する(補助金を使うなら市町への確認もここで)
- 書類・貴重品を確保し、残す物を決める
- 仏壇の扱いを菩提寺に相談する
- 買取できる物を査定に出す
- 残りを空き家のある市町のルールで出す(粗大ごみの予約や家電の引き取りは日数に余裕を)
- 電気・水道・ガスの扱いを解体業者と決める(工事中に水を使うことがあるので、止める時期は業者に確認してから各窓口へ。考え方は空き家の電気・水道・ガスは解約する?)
相続した家を解体するときは
相続した家で、相続人が複数いて遺産分割が済んでいない場合、家も家財も相続人の共有の状態にあります。解体を決めること、家財を売る・手放すことは、相続人全員の同意を得てから進めてください。出す前の状態を写真に残して共有しておくと、あとの行き違いを防ぎやすくなります。
**相続放棄を検討している方がいる場合は(相続人がお一人の場合も含めて)、同意の有無にかかわらず、そこで一度止めてください。**家を解体する、家財を売る・捨てるといった処分の行為が、相続放棄に影響する場合があります。弁護士・司法書士などの専門家に相談し、相続の方針が確定するまでは、解体にも売却・廃棄にも進まないのが安全です。考え方は遺産分割の前に、実家の物をどう扱う?にまとめています。
片付けと買取は分けて考えます
- 買取対象品は、古物商として査定し、買取します。解体前の片付けのご依頼と合わせて査定できます
- 処分が必要な物は、上に書いたとおり、空き家のある市町のルールに沿った排出方法や、その市町の許可・委託を受けた業者への依頼をご案内します
- 解体工事は行いません。カタクルが担当するのは、家財の仕分けと搬出です
買取できる物が見つかった場合は、買取額をその分、作業料金から差し引きます。費用の決まり方は空き家の片付け費用は何で決まる?に、出口ごとの片付けの範囲は滋賀の空き家・実家じまいの片付けにまとめています。出張費・査定・キャンセルは無料です。
よくある質問
Q. 家財ごと解体業者に任せることはできますか?
業者によります。任せる場合でも、書類・思い出の品・買取できる物は解体の前に分けて出しておくと安心です。残置物の扱いは見積書や契約書で確認してください。相続した家なら、本文「相続した家を解体するときは」の前提を満たしてから進めてください。
Q. 解体の何日前までに片付ければよいですか?
工事の日程と、解体業者が求める範囲によって変わります。粗大ごみの予約や査定にも日数がかかるので、「いつまでに・どこまで空にするか」を見積もりの段階で確認し、逆算して動いてください。
Q. 解体の補助金を使う予定です。先に片付けを始めても大丈夫ですか?
着手前の申請が条件の制度などがあり、市町や年度によって異なります。片付けを始める前に、空き家のある市町の窓口で確認してください。カタクルが制度の適用を保証することはできません。
Q. 遠方に住んでいて、何度も立ち会えません。
訪問見積りと鍵のお預かりを帰省の1回にまとめ、作業は立ち会いなしで進める形が可能です。迷う物は写真で確認しながら進め、作業後は写真と買取明細でご報告します。
壊す前にしか出せない物から
解体が決まると、家の中の物まで「もう終わった物」に見えてしまいます。ですが、書類も、思い出の品も、値が付く物も、建物を壊したあとでは取り出せません。
まず見積もりで残置物の扱いを確認し、補助金を使うなら片付けの前に市町の窓口へ。そのうえで書類、思い出の品と仏壇、買取できる物を先に分け、残りを空き家のある市町のルールで出します。遺産分割前の相続した家なら、解体や家財の売却・処分は相続人全員の同意を得てから、相続放棄を検討している方がいる場合は専門家に相談して方針が決まってからですが、写真での相談や査定はその前でも進められます。
📷 【まずは部屋の1枚から】 空き家のある市町と、部屋全体が分かる写真をお送りください。解体の前に分けておきたい物の目安をお伝えします。 写真でのご案内は概算です。正式な査定金額は、現物を対面で確認してからお伝えします。 → LINEで写真を送る
関連サービス:滋賀の空き家・実家じまいの片付け / 滋賀の遺品整理|料金と流れ / 買取できる物の一覧
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